令和元年度_技術士建設部門(施工計画)Ⅱ-2-2 現場内水路の更新工事

技術士試験

令和元年度建設部門(施工計画)Ⅱ-2-2の学習記録を復元しました。

この問題は、普段補習工事や小規模工事のみを担当している方でもとっつき易いのではないでしょうか。

供用中水路の入れ替えは、当然水が流れていますので、そのまま撤去できません。仮設水路やポンプ設置等により水替えをして水をなくしてから作業を行います。

水替えをすべき流量というのは、水路の用途(雨水排水のみ、農業用排水あり、等)によって変わってきますので、その調査は必ず必要です。


問題文

準備中


回答文

(1)調査・検討すべき課題

①1日あたりの施工サイクル

 本工事は、夜間のみ車線規制及び車道上での作業が可能という特性があるため、1日あたりの施工サイクルを検討する必要がある。そのため、1日あたりの掘削、土留め、既設カルバート撤去、新設カルバート設置、埋め戻しの施工可能量について調査する。

②水替え計画

 本工事で撤去新設を行うカルバートは供用中であるという特性から、雨水排水等の水換えを検討する必要がある。そのため、施工時期における農業排水量、雨水排水量を調査する。

③揚重機の配置計画

 新設カルバートがプレキャスト製品であり、重量物であるという特性、更に住居地域における施工という特性から、揚重機の配置計画について検討する必要がある。そのため、アウトリガー設置地盤、設置箇所、支障架空線等の状況を調査する。

(2)業務手順、工夫点・留意点

 業務は、現場状況調査、埋設物調査を行った上で、①水替え計画、②施工サイクル決定、③揚重機の配置計画決定の手順で行う。工夫点・留意点を以下に述べる。

①水替え計画

 閉農期や非出水期等、対象流量が施工時期により異なることに留意し、ポンプ能力選定を行う。

②施工サイクル決定

 一晩に交通開放までを確実に実施することが必要であるため、作業遅延が発生した場合に遅延回復が可能となるよう余裕時間を設定することに留意する。

③揚重機の配置計画

 住居地域では特に重機転倒による公衆被害が大きくなることに留意し、アウトリガー設置面を必要に応じて敷き鉄板等で補強する等の段取り上の工夫を行う。また、支障架空線については電力会社等の占用者へ依頼し、保護管設置を行う。

(3)関係者との調整方策

①関係者・要求事項

住民:騒音・振動の発生する夜間工事について、工期の短縮を要求。

発注者:工期内完工、費用増の回避、苦情減を要求。

②調整方策

 工期短縮を要求されたことから、施工パーティーを増やし、サイクル内の施工量を増加させることを検討した。しかし、そのためのプレキャスト水路の現着タイミングが合致せず、仮置き用地の確保と積み下ろし作業増加分の費用増が必要となることが判明した。

 以上について、発注者側に工期短縮による苦情提言のメリットを伝え、費用増加について協議を行った。

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