令和7年度_技術士建設部門(施工計画)Ⅱ-2-1 ニューマチックケーソン基礎工の沈設管理

技術士試験

令和7年度の技術士建設部門(施工計画)試験本番において、私が選択しなかった問題について補習しました。情報収集を行った結果として、高得点が期待できる回答になっているのではないでしょうか。


問題文

Ⅱ – 2 – 1 河 川 ( 川 幅 約 2 5 0 m ) を 横 断 す る 橋 梁 の 新 設 工 事 を 行 う 。 河 川 内 に 設 置 す る4 基 の 下 部 工 は ニ ュ ー マ チ ッ ク ケ ー ソ ン 基 礎 、 上 部 工 は 張 り 出 し 施 工 に て 計 画 さ れ て おり 、 施 工 時 期 は 非 出 水 期 に 限 ら れ て い る も の と す る 。
( 1 ) 橋 梁 新 設 に 当 た り 、 河 川 内 に 作 業 ヤ ー ド を 確 保 す る た め の 仮 設 形 式 を 2 つ 挙 げ 、 その 概 要 を 述 べ よ 。 ま た 、 本 工 事 の 特 性 を 踏 ま え 、 そ れ ぞ れ の 仮 設 形 式 を 採 用 す る に 当た っ て の 条 件 を 述 べ よ 。
( 2 ) ニ ュ ー マ チ ッ ク ケ ー ソ ン 基 礎 の 沈 設 管 理 に お い て 、 P D C A サ イ ク ル に お け る 計 画段 階 ( P ) で 考 慮 す べ き 事 項 を 挙 げ 、 計 画 実 施 後 の 検 証 段 階 ( C ) 及 び 是 正 段 階 ( A )で の そ れ ぞ れ の 具 体 的 方 策 を 述 べ よ 。 な お 、 是 正 段 階 ( A ) の 解 答 に 当 た っ て は 、 検証 段 階 ( C ) に て 得 ら れ た 結 果 が 、 当 初 の 計 画 段 階 ( P ) の 想 定 か ら 逸 脱 し て い た こと を 前 提 と す る こ と 。
( 3 ) 資 機 材 運 搬 経 路 周 辺 の 一 部 住 民 か ら 複 数 の 苦 情 が 寄 せ ら れ た 。 苦 情 内 容 を 複 数 想 定し 、 地 の 理 解 と 工 事 の 推 進 を 両 立 さ せ る た め の 対 策 案 を 苦 情 内 容 に 立 案 し た う えで 、 具 体 的 に ど の よ う に そ の 利 害 を 調 整 す る か 説 明 せ よ 。 な お 、 資 機 材 運 搬 経 路 は 変更 で き な い も の と す る 。


(1)作業ヤード確保のための仮設工法 については、YOUTUBE上でアドバイスしている方がいました。曰く、「土嚢&鋼矢板でも問題文に反していないため間違いではないが、高得点は期待できない。」「機構が異なる2工法を挙げるべき」とのことでしたので、回答に反映させました。

(2)ケーソン基礎の沈設管理ためのPDCA については、回答で上げた水平変位および傾斜でなくても、気圧や荷重水など何でもいいと思います。

(3)運搬経路周辺からの苦情内容と対策案 については、私が本番で選択したⅡ-2-2と同じ文章です。

以下、回答文。


(1)作業ヤード確保のための仮設工法
①河川内築堤
 河川内で作業ヤードを囲うように土砂や土嚢を積み上げ、越水を防いでヤード内の乾燥を確保する工法である。
採用条件:本工事は、川幅約250mで非出水期の施工が条件であり、非出水期において必要な流下断面が確保可能であることが採用条件である。
②工事用仮桟橋
 水上施工にあたり、岸から作業員や工事用機械、材料等の運搬を行うために鋼製の仮桟橋を設ける工法である。 
採用条件:使用中に想定される荷重(資機材、重機、作業員)に対し、桟橋の部材や構造全体の安定が確保できることが採用条件である。
(2)ケーソン基礎の沈設管理ためのPDCA
計画段階(P):ケーソンの水平変位、傾斜の計測体制の確立、掘削深度ごとに必要な作業室内気圧、荷重水量の計画を行う。
検証段階(C):周辺地盤を目視し、作業室内からの労基が生じていないか確認を行う。また、作業室内掘削→沈下のサイクルごとに躯体の水平変位量、傾斜を計測し、確認を行う。
是正段階(A):初期沈下時の不等側圧等により躯体が傾斜し、水平変位が生じた場合、それらの修正に向けた沈設管理が必要となる。具体的には、刃口部の土砂を掘り残すことにより、沈下抵抗力を偏在させ、傾斜を修正する。また、傾斜を任意に調整することで、沈下の際に躯体に水平変位を生じさせ、許容変位量以内に収める。
(3)運搬経路周辺からの苦情内容と対策案
苦情内容①:運搬車両が発生する振動について、低減してほしいという内容の苦情が発生した。
対策案①:運搬車両の走行速度を下げる。振動の配慮が必要な時間帯について、住民に聞き取りを行う。
利害調整の方法①:運搬車両走行速度の低減による効率の低下で、工期の延長が生じる点について、発注者への協議が必要となる。発注者は工期短縮を求めるが、苦情の低減についても求めるため、速度低減時間帯の長短と工期延長の長短について調整する。
苦情内容②:運搬車両が道路を汚損するため、道路清掃を求める苦情があった。
対策案②:道路清掃実施と、洗浄設備の設置を行う。
利害調整方法②:現場技能者及び運転手には、道路清掃実施と洗浄作業の増について協議を行う。また、発注者に対しては、上記のコスト増加を協議する必要がある。これについては、苦情の無い円滑な施工のためのコスト増である旨を説明し、納得を得る。
以上

コメント